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プロジェクト・ヘイル・メアリー(上巻・下巻) アンディ・ウィアー 早川書房
映画「オデッセイ」(原作 火星の人)を観て面白かったと思う人には絶対におすすめの本です。
「火星の人」「アルテミス」に続くアンディ・ウィアーの長編SF第三作。
「火星の人」では火星にひとり取り残された主人公がDIYを駆使して次の宇宙船が来るまでの数年間を生き延びる話でしたが、
今回は、もう一人とバディを組んで・・・。話のテンポや進め方は前作「火星の人」と同じ感じですが話のスケールが大きくなってます。
既に映画化も決まっており、映画館の大スクリーンで観るのも期待したい作品です。
(図書館員 M.T)
一生使えるサイズ辞典 住宅でのリアル寸法 エクスナレッジ
今回ご紹介するのは、住宅に関するいろいろな寸法を判りやすい図や説明で纏めた一冊です。
例えば戸口や窓で頭の上に必要な距離が子ども、大人、老人などを図で分かりやすく基本寸法を説明しています。
階段の段差や基準法の限界勾配などや、キッチンの配置に伴う色々な寸法、玄関やガレージ、クローゼット、バスルームなど多岐にわたり具体的な説明があって、読んで「なるほど」と思います。
これからマイホームを建てる方や、将来リフォームを考えてる方にお勧めの一冊ですが、わが家の寸法に「?」の方にもお勧めします。
(図書館員 M.T)
日本病 永濱 利廣 講談社新書
物価は急激に上がり、賃金も引き上げ機運が高まりつつありますが、世界から恐れられ、反面教師として日本が扱われているのをご存じでしょうか?
「ジャパニフィケーション(日本化)」として低所得・低物価・低金利・低成長の「4低」となる事を恐れられているのです。
・今や日本の賃金は、アメリカの半分強、韓国の約9割
・年収200万円未満の世帯が増加、年収1500万円以上の世帯は減少⇒1億総貧困化へ
かつて「エコノミックアニマル」と呼ばれ逆の意味で世界から恐れられたのになぜこうなったのか?
この本が日本の失策について解説してくれます。
図書館員(M.T)
おいしい旅 初めて編
編者 アミの会、著者 近藤 史恵、坂木 司、篠田 真由美、図子 慧、永嶋 恵美、松尾 由美、松村 比呂美
おいしい旅 想い出編
編者 アミの会、秋川 滝美、大崎 梢、柴田 よしき、新津 きよみ、福田 和代、光原 百合、矢崎 存美
今回のおすすめは、文庫オリジナルアンソロジーの『おいしい旅』です。
訪れたことのない場所、その土地ならではの絶品グルメなど、様々な初めての旅を描いた「初めて編」と、住んでいた街や懐かしい友人など温かな記憶をめぐる旅の「想い出編」。どちらも全7編の小説集です。
アミの会とは、実力派女性作家の集まりで、執筆者は作品によって異なり、男性作家がゲストとして参加することもあります。この作品では、初めて編:近藤史恵、坂木司 他、想い出編:秋川滝美、大崎梢 他が執筆しています。一冊でいろんな作家のおいしい物語を味わってみてはいかがですか?
(図書館員 コアラ )
大人になって聞く、教科書で習った詩と文学ベスト KING RECORDS
今回は、朗読CDをご紹介します。
目が疲れて本が読めない、読む時間が無い。 そんな時におすすめなのが、朗読CDです。
こちらは、子どもの頃に学校で習った詩や小説が30作品(抜粋あり)収録されており、作品ごとに25名の俳優が朗読しているので、最後まで飽きることなく聴くことができます。
ベテラン俳優さんの素敵な声や、名作の美しい言葉は、とても癒されます。
自分で読む感覚とも、子どもの頃に触れた感覚とも違う、新たな発見があるかもしれません。
普段、本を読まない方でも気軽に名作を楽しむことができる、聴く読書をはじめてみませんか?
(図書館員 H)
ひみつのしつもん 岸本 佐和子著 筑摩書房
本佐知子(きしもとさちこ)さんのエッセイ『ひみつのしつもん』(筑摩書房,2019刊)をご紹介します。
このエッセイでは、パスワードを忘れたために永遠にホームページにログインできない話「ひみつのしつもん」、他人の記憶の中のあまりに粗暴な自分に疑念を抱き、証拠固めのためにつけた日記を読み返すも全く身に覚えのない「私は覚えていない」など、笑えるエピソードが満載です。なんでもない日常をこんな風に観察できたら、人生楽しいだろうなと思わせてくれる1冊です。
岸本さんはルシア・ベルリン『掃除婦のための手引書』やショーン・タンなどの翻訳で知られる方ですが、エッセイ集『ねにもつタイプ』で講談社エッセイ賞を受賞するなど、このジャンルでも注目されています。ぜひご一読ください。
(図書館員 K.H)
満月珈琲店 桜田 千尋 作/絵、望月 麻衣 文 KADOKAWA
疲れた人だけが訪れることができる満月珈琲店。やってきたのは恋心に想いを馳せた少女、夢破れ人生に悩む男女。運命が交錯する先にある未来は…。
イラストレーター・桜田千尋と共に、作家・望月麻衣の珠玉のイラストストーリーとなります。
短編でお話が何作かあって、読むごとにひとつひとつのお話に色んな人々の心の葛藤があり、その悩みにそっと寄り添ってくれる三毛猫のマスターが作る手料理に心の内が癒されていきます。イラストもとても綺麗なので絵を見ているだけでもこの料理作りたい、食べたい!と思わせてくれます。
少し疲れちゃったとき、癒しが欲しいときにおススメの一冊だと思います。 (図書館員 S.K)
地図とデータで見る 資源の世界ハンドブック ベルナデット・メレンヌ=シュマケル 著、蔵持不三也 訳 原書房 2022年7月発刊
世界中で高騰するエネルギー、天然ガス埋蔵量世界一のロシアは38.9兆立方メートル、第2位はイランの31.9兆立方メートル、第3位はカタールの24.7兆立方メートル。
石油の埋蔵量世界一はベネズエラで48000百万トン、第2位はサウジアラビアの40900百万トンでサウジアラビアよりベネズエラの方が多いですね。
この本では、他にも生活に必須な6金属やレアメタル等の世界シェアがグラフと地図で分かりやすく掲載されています。
知ってるようで知らない資源の世界シェア、ちょっと読んで賢くなりませんんか?
ロシアとシリア 青山弘之著 岩波書店 2022年7月28日発刊
なぜウクライナは世界の関心を集めるのか?
なぜシリアは”黙殺”されるのか?
長引くロシア対ウクライナの戦争。欧米対ロシアの代理戦争と化してエスカレートしていく現状を本書ではシリア紛争へのロシア関与を参考に 欧米の思惑とロシアの思惑を筆者が読み解いていきます。
シリア紛争に詳しい著者がTVのニュースとは違う視点でウクライナ侵攻の実相に迫るのは新鮮な驚きを覚えます。前半のシリアに関する部分はウクライナとは関係ないように思えますがロシアの思惑を考える上で参考になります。ロシア、ウクライナ、シリアに興味がある人にお勧めします。(図書員 M.T)
「だれのからだ?」 有沢重雄/構成・文 小宮輝之/監修・写真 偕成社
縞模様のお尻、これって誰のからだ?
ひび割れの皮膚に赤いつぶつぶの汗、これって誰のからだ?
「だれの手がた・足がた?」「だれのうんち?」に続く、「だれの」シリーズの3巻目。
さまざまな動物の模様や形を、クイズ形式で紹介した本です。
体の模様や形がその動物の暮らしにどれだけ適したつくりなのかも詳しく説明されており、大人も楽しめます。
写真の説明やヒントをたよりに、なんの動物か当ててみよう!(図書館員 H)
よみがえれ、八ケ岳森林軌道 長野県原村教育委員会
1939(昭和14)年~1947(昭和22)年 「八ケ岳伐木事業所富士見作業軌道」の記録
今回お勧めする本は、郷土資料コーナーにある「よみがえれ、八ケ岳森林軌道」です。
昔、当図書館がある場所から八ヶ岳の主峰赤岳などの登山口である原村・美濃戸(現在の小松山荘付近)まで、19kmに渡る森林鉄道があったのをご存じでしょうか?
総延長19km余、八ヶ岳山麓の富士見・落合・本郷・原・玉川・豊平の6カ村を通り、途中には白山駅、俎板原駅(通称10km駅)がありました。
アメリカのホイットコム社(3.5t)、加藤製作所のカトー(4.5t)などの機関車(ガソリンカー)と木材を載せたトロッコが走っていました。
残念ながらガソリンカーやトロッコは現在残っていませんが、トロッコは復元して「八ヶ岳自然文化園」と「アルピコ 四季の森別荘地」に展示されてます。
昭和25年には役目を終えた八ヶ岳森林軌道、この本に掲載されている詳細な路線地図は興味深いものがあります。森林鉄道に興味ある方、鉄道マニアの方など「鉄分」が多い方にお勧めいたします。
また、ビーナスライン上(当時はまだビーナスラインはありませんでしたが・・・・)を戦時中に走っていたSL「諏訪鉱山鉄道」も興味深いですが、こちらの資料も当図書館の郷土コーナーにありますので興味がある方は、こちらもお勧めです。(図書館員M,T)
老後とピアノ 稲垣えみ子著 ポプラ社 (2022.1刊)
子が巣立ち、誰も弾かなくなったピアノが家にある方、いませんか?
著者は元朝日新聞のアフロ記者、稲垣えみ子さん。子どもの頃は嫌だったピアノも時間のある今なら弾けるかも!と始めたそうです。稲垣さんは小学生までのピアノ歴があるので弾ける曲も立派な曲なのですが、指が動かない、音符が頭に入らない、譜面が小さすぎて拡大してみた…とアラフィフならではの悩みや奮闘ぶりに共感の嵐です。1曲弾けなくても、1小節でも一つの和音でも「今」を楽しめればいい…そうだよ!と初心者の自分がつい一歩踏み出してしまった本でした。 (図書館員 H)
第4回
京極夏彦 作/町田尚子 絵/東 雅夫 編 岩崎書店
おばあさんの家で暮らすことになった僕。おばあさんの家は木々に囲まれていてとても古かった。そして、天井は大人が台に乗っても届かないくらい高くてとても暗かった。僕はその天井がどうしても気になってしまい何度も何度も見上げてしまう。ある日僕が天井を見上げているとそこには、、、
暑い夜の日にぴったりの絵本です。(図書館員K,H)
第3回
嗤う伊右衛門 (角川文庫) 京極夏彦著 角川書店
図書館員(A,K)
第2回
僕とアリスの夏物語 人工知能の,その先へ 谷口 忠大著 岩波書店(岩波科学ライブラリー)
まさかの青春小説×AI解説!
難解なAI、人工知能、ディープラーニングの解説本はちょっと取っ付きにくいですが、青春小説の主人公、ハルトとアリスの行動を通して解りやすくAIの解説をするアイディアが斬新!
知能はどの様に発達していくのか、なにげない人間の行動をAIにあてはめて説明してくれます。
後半では、AIと共存する未来とはどういうものか・・・。物体から○○へ?人間の心理は?
楽しく読めるAI入門書としてお勧めします。(図書館員 M.T)
小学生の悠翔のもとに突然やってきた謎の少女、アリス。まるで赤ちゃんのように何も知らなかったが、悠翔たちから多くを学んでいく。しかしそこに、怪しい影が忍び寄り……!?
第1回 (LCV-FM「HANG OUT RADIO」のライブラリー情報コーナーで2021年1月21日放送)
しばわんこの和のこころ(MOEのえほん) 川浦 良枝著 白泉社
今回、お勧めする本は「しばわんこの和のこころ」シリーズの中の「しばわんこの和のおもてなし」です。
柴犬のしばわんこは日本家屋に三毛猫の「みけにゃん」とともに仲良く暮らしています。昔からの行事や季節の移り変わりを楽しんだり、日常生活で取り入れてみたい作法や振る舞いを大切にし、古くから伝わる「和のこころ」を月ごと、季節ごとに「しばわんこ」が楽しく教えてくれます。
今まで知らなかったことや、再発見できる行事など、お家時間が増えた今こそ、心をぐっと豊かにしてくれます。しばわんことみけにゃんの仕草がかわいいの一言に尽きる1冊です。シリーズになっていますので、いろいろなしばわんこを楽しんでいただけると思います。(図書館員 K.O)
図書館カウンターの他インターネットからも予約ができます。
諏訪地域公共図書館情報ネットワーク「すわズラー」
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