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心肺蘇生法(成人:概ね16歳以上対象)

ページID:0004216 更新日:2018年3月8日更新 印刷ページ表示

意識を調べる

耳元で「大丈夫ですか」または「もしもし」と呼びかけると同時に肩を軽く叩き、呼びかけと肩を叩いたときの反応を見ます。

注 意 何らかの反応があれば、「意識有り」と判断し、必要な応急手当を行います。頭や首にケガがある場合や疑いがある場合は体を揺すったり首を動かさないようにします。

助けを呼ぶ

意識がなければ「誰か救急車を呼んで」と周りに助けを求めます。

注意: 協力者が来たら119番通報をし、救急車を要請してもらう。誰もいなければまず自分で119番通報をします。

呼吸の確認

正常な呼吸(普通どおりの息)をしているかどうかを確認します。
傷病者の胸と腹部の上がり下がりを10秒以内に確認します。

次の場合は「正常な呼吸(普通どおりの息)なし」と判断します。

(1)胸・腹部の動きが無い
(2)約10秒間、確認しても呼吸の状態がよくわからない場合
(3)しゃくりあげるような、途切れ途切れに起きる呼吸(死戦期呼吸・あえぎ呼吸)がみられる場合

注意: 「反応はないが正常な呼吸をしている場合」は「気道確保」を続けて救急隊の到着を待ちます。吐物等による窒息の危険があるか、やむを得ず傷病者のそばを離れるときは、回復体位にします。
「回復体位」とは傷病者の体を横に向け下あごを前に出し両肘を曲げ上側にある手をあご下に入れ、上側の膝を90度に曲げて傷病者が倒れないようにします。

胸骨圧迫

正常な呼吸なしと判断したら、直ちに胸骨圧迫を開始します。

胸骨圧迫の部位と圧迫方法

 (1) 胸の真ん中に片方の手の付け根を置きます。
 (2) 他方の手をその手の上に重ねます。両手の指を互いに組むと、より力が集中します。
 (3) 肘を真っすぐに伸ばして、手の付け根の部分に体重をかけ、傷病者の胸が少なくとも約5cmから6cm沈むほど強く圧迫します。
 (4) 1分間に少なくとも100回から120回のテンポで、30回連続して絶え間なく圧迫します。
 (5) 圧迫と圧迫の間(圧迫を緩めるとき)は胸がしっかり戻るまで十分に圧迫を解除します。

注意:胸骨圧迫時には両肘を真っ直ぐに伸ばし、足は肩幅に開き、圧迫部位の上に自分の肩がくるように垂直に圧迫します。

人工呼吸

片手を額に当て、もう一方の手の人差指と中指の2指をあご先に当て上方に引き上げ気道を確保します。(頭部後屈あご先拳上法)

気道確保をしたまま額に当てた手をずらし親指と 人差指で傷病者の鼻をつまみます(あご先の2指は離さないように)。自分の口で傷病者の口を覆い、空気が漏れないように1回に1秒かけて2回息を吹き込みます。息を吹き込みながら胸の動きを見て息が入っているかを確認します。
1回の吹き込み量は胸が軽く膨らむ程度です。

注意:傷病者の口から出血や吐物等がある場合や感染防護具などを持っていないなどにより、口対口人工呼吸がためらわれる場合には、人工呼吸を省略し、すぐに「胸骨圧迫」のみを行います。感染防護具の「携帯用簡易人工呼吸シールド」を持っていると便利です。

心肺蘇生法の実施

「胸骨圧迫」「人工呼吸」の要領で、30回の胸骨圧迫と2回の人工呼吸(30:2月1日サイクル)を繰り返し行ないます。
これを救急隊が到着するまで絶え間なく行ないます。協力者がいる場合には、2分間(5サイクル)交代で行ないましょう。

心肺蘇生を中止する場合

 (1) 心肺蘇生法を続けているうちに傷病者が動き出す、うめき声を出す、あるいは普段どおりの息を始めた場合
 (2) 救急隊に心肺蘇生法を引き継いだとき