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ヘーゼルナッツ栽培事業で地域と産業が成長するまちへ

ページID:0074064 更新日:2026年7月28日更新 印刷ページ表示

要旨

本提案は、担い手の高齢化に伴う遊休荒廃農地の解消と、地域の新たな特産品となる「第三の果樹」としてのヘーゼルナッツ産地形成を目的とする事業です。地域と産業が共に成長する新しい農業モデルとして、町の予算編成や活動への組み込みをご検討ください。

■ 背景と目的

国産ナッツは市場流通量が極めて少なく、製菓・加工業界からの需要が高い高付加価値作物です。40アール程度の規模であれば、兼業や定年後就農でも週末の管理(草刈りと冬季剪定)で十分に対応できるため、「持続可能な耕作放棄地対策」として極めて有効です。

■ 富士見町で展開する優位性(選ぶ理由)

富士見町の高標高で冷涼な気候は、ヘーゼルナッツの銘醸地であるイタリア・ピエモンテ州と類似しています。この気候は果樹の休眠打破(冬季の一定の低温遭遇)に最適であり、温暖化が進む中でも年間を通じた寒暖差を活かし、結実品質の大幅な向上が期待できます。

■ 事業内容と栽培計画

味と香りが良いイタリア産「トンダ・ジェンティーレ種」等の苗木を導入します(導入経費想定:100本50万円)。殻が固く鳥獣被害に遭いにくい特性があり、低農薬・低肥料の粗放栽培が可能なため、最小限の労働力で管理できます。
植栽は12月~翌2月(または春)に行い、収穫は定植5年目で1株約2.5kg(殻付き生ナッツ卸単価4,000円/kg想定)、10年目の最盛期には約5kgを見込みます。

■ 期待される事業効果と展望

​1.  遊休農地の解消:管理が容易な強みを活かし、地域の耕作放棄地を効率的に削減します。​
​2.  6次産業化とブランド化:自社加工や地域店舗と連携したジェラート・焼き菓子への加工により、売上を1.5〜2倍に引き上げます。「純国産・富士見町産」としてのブランドを確立し、ふるさと納税返礼品や観光農園化への展開も目指します。
​3.  移住・定住の促進:新規就農や定年帰農をサポートする町の支援体制と連動させることで、魅力的な農業モデルを提示し、就農者や事業者、移住・定住者の増加を図ります。

回答

ヘーゼルナッツについては、県内でも長野市など北信地域で取組みが進められていますが、諏訪地域では、洋菓子店が栽培しているほかは、まだ取組みが始まっていない状況です。
栽培は比較的しやすい品目である一方、出荷の際には「殻むき」が必要となるため、収穫後の調整に時間と労力を要します。また、用途が限られていることから、栽培を普及するためには課題の多い品目でもあります。このため、当町においてもヘーゼルナッツの栽培について検討されたものの、現状では具体的な取組みに至っておりません。

温暖化の影響により、富士見町のような寒冷地でも、ぶどうやりんごなどの果樹栽培の可能性が見え始めており、具体的な取組みも始まっています。
従来は、寒冷地で栽培できる品目が限られていた当町ですが、温暖化により栽培が可能な品目が増えてきています。ブランド化・産地化されている品目については、引き続き栽培規模を維持しつつ、可能性のある新たな品目も増やし、富士見町の気候・風土を活かした農業を展開できればと考えます。

 

(お問い合わせ)
産業課 営農推進係 TEL62-9328